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小児矯正の患者様のエピソード 小児矯正の患者様のエピソード

インスタグラムのリール(動画)にて10万回以上再生されている、「前歯が逆に生えてしまった男の子の治療動画」について解説いたします。

初診時の様子

患者さんは小学1年生の7歳の男の子。乳歯のときは歯並びは問題ありませんでしたが、大人の歯が生えてくるタイミングで逆になってしまいました。

初診時の様子

先に下の前歯4本が生えそろった後で、上の歯が出てきたときにかみ合わせが逆になってしまいました。上の前歯が内側に入っていることで、上唇のあたりの張りがなく、横から見ると少し元気のないような顔に見えてしまいます。上と下の歯のかみ合わせが逆になってしまうことを『反対咬合』と呼びます。いわゆる『受け口』の状態です。

反対咬合について詳しくはこちら>>

治療開始

治療を開始したのは小学1年生の秋ごろです。 使用した装置はマイオブレースのi3というマウスピース型の装置です。 使用方法としては日中1時間と就寝時につけてもらいます。慣れない最初のうちは朝までなかなか着けれずいつの間にか外してベッドの下に落ちていたりすることも…。 1週間ほどすると朝までつけれるようになりました。

治療開始使用したマイオブレースi3

治療半年後

1年生の秋に治療を開始し、半年後の写真です。前歯2本は逆が治りました。一見するとこれで大丈夫なように感じますが、実は両脇の2番目の歯がまだ逆のままです。

治療半年後

2番目の歯だけが逆になって起こるトラブル

大人の方でも2番目の歯だけ逆の方もけっこういらっしゃいますが、これも歯が生えてくるタイミングの問題などで運悪く逆になってしまう感じです。1本だけ逆になると顎を少しずらさないと上下の歯がかみ合わないようなかみ合わせになることが多く、中には顎の関節に問題が出てくる方もいらっしゃいます。将来的に他の歯であったとしても治療が必要になったときに対応が困ることもあります。可能であれば早目に治してあげることが望ましいでしょう。

装置の交換

話を戻します。 2番目の歯が逆なのが残っている状態で装置を変更することにしました。『マイオブレースのi3』から『プレオルソのタイプⅢ』へと変更しました。

装置の交換プレオルソのタイプⅢに変更

その理由としてはマイオブレースはわりと切端咬合(注1)気味に構成されており、しっかりと被蓋(注2)をつけるにはプレオルソの方がより良いのではと考えたからです。また舌の位置も歯並びには大きく影響するのですが、プレオルソの方が舌を適正な位置に持っていきやすい構造になっています。マイオブレースを長年使っておられた先生がその欠点を補って作られた装置がプレオルソなので私もその優位性を感じています。

装置の交換(図1)切端咬合

(注1)切端咬合(せったんこうごう)とは上の歯と下の歯が面一の状態(図1) (注2)被蓋(ひがい)とは上の歯が下の歯を少し覆う状態です 2〜3ミリの被蓋がある状態が正常です

プレオルソを装着し半年後

プレオルソを装着し半年後

プレオルソにして半年後、2年生の秋頃です。 上の2番目の歯は乳歯から永久歯に生え変わり、見事に反対が治りました。

治療期間は約1年と長くかかりましたが、上唇の凹みも改善され良い顔になりました。 多くの方が反対咬合の治療相談にこられますが、本人が頑張ってマウスピースをつけてもらえればきれいに改善しますので安心して受けていただける治療かなと思います。

Detail

治療詳細

年代・性別 7歳・男の子
治療内容 プレオルソ
治療期間 1年
治療費用 74,800円(税込)
リスク・副作用 小児矯正後の後戻り・成長による骨格の変化

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